人×ワインの物語
Story

日本ワインに出会って18年。今まで、約80社のワイナリーに足を運んできました。
普段日本ワインを飲まない方からは
「日本酒と違って、ただ葡萄を絞って発酵させる簡単なものだよね」
「日本ワインってよくわからないし何を選んだらいいかわからないよね」
はたまた、「日本ワインは海外に比べてクオリティが…」などなど。
さまざまなお声を頂戴することがありました。
でも実際には、今、日本ワインのクオリティが目覚ましく上がっており、世界でも賞を受賞するなど評価されはじめています。
また、それだけではなく、ワイナリーごとに歴史やストーリーが
たくさん詰まっている日本の食文化を背負っていると言っても過言ではない、
”エモいお酒”でもあるんです。

日本最古と言われるワイナリーは約130年の歴史
現存する日本最古と言われるワイナリーは約130年の歴史を持つほど。
栽培条件が難しい日本で適した品種や栽培方法、醸造技術を磨いてきた歴史があるからこそ、今の日本のワインがあります。日本の風土や気候だからこそできる、葡萄たち。
毎日手間暇かけて造られる日本ワインは、日本古来の賜物なのです。
そんな日本ワインを手に取るきっかけを増やすことができれば、ワイナリーの背景にあるストーリーを伝えていくことができれば、きっとこれからワイナリーの伝統を守ることに繋がり、地域の歴史や食文化を紡いでいく一助になるのではないか・・・

今や、日本各地の土地や水資源が他国に買われてしまうなど、さまざまなニュースが流れています。今こそ、私たちが生まれ育った日本を、地域を、そしてそこにある恵みを。私たち日本人が知り、伝え、守っていくことが必要とされているのではないでしょうか。
『今日は日本ワインにしよう!』という人を一人でも多く増やしていきたい!
そんな想いからこの度『日本ワインにしよう』プロジェクトをスタートしました。
私の人生を変えた日本ワイン

1軒のワイナリーで飲んだ1杯のワインが私の人生を変えました。
まるくてツヤツヤしている葡萄の一粒一粒。
そのひとつひとつが大きさも、色も、甘さも、その地域によって全く違うんです。
私のワイン人生を変えたワインとの出会いはイタリア。
明るいうちから飲むフレッシュなワインは本当に美味しくて、
コップで飲む気軽さも手伝ってたくさん飲んだ事を覚えています。
不思議とその後お酒が残らず、むしろ元気をもらえる感じがして毎日お昼ご飯を楽しみにしていました。
目の前がパッと明るくなって、あー美味しい!と心が爽快になる感じでした。
命の水なんて呼んでいたほどです。
言葉が通じなくてもワインで繋がる楽しい感覚、明るい気持ちになりました。
このイタリアでの感動体験と同じものを数年後地元長野のワイナリーでテイスティングした日本ワインで体験するなんて!その時は知る由もありませんでした。
長野の実家から1番近い”サンサンワイナリー”での出来事でした。
サンサンワイナリーのワインの1滴で 人生が変わる経験
私の実家がある長野県岡谷市の隣には歴史のあるワイン産地、塩尻市の桔梗ヶ原ワインバレーがあります。歴史あるワイナリーも多い土地。
そんな中で当時新しいワイナリーだったサンサンワイナリー。
2016年にワイナリーができたばかりで、ちょうど1年前の2015年に祖母が亡くなったのですが、地元に帰る時にいつもサンサンワイナリーの横を通るんです。
大好きな祖母とよく「何が出来るんだろう?素敵な建物だね」と話したことを覚えています。
祖母が亡くなった後、あの建物はレストラン?それとも…?と思い、
叔父と伺ったのが、サンサンワイナリーでした。
2016年、その当時、ワイナリーができたばかりで、テイスティングカウンターで何種類かワインを飲ませていただきましたがその時感動したのは
辛口のナイアガラの白ワインでした。
長野県の塩尻市では昔からナイアガラと、コンコードのワインは有名だったのでよく飲んではいたのですが、ナイアガラは甘口に仕上がることの多いワインで、
甘い華やかな香りと後味のスッキリ感のあるそのワインのギャップに驚きました。
昔飲んだナイアガラと違う。
素直に、おいしい!と思いました。
目の前がぱっと明るくなり、イタリアで感じたような感動があったのです。
これがきっかけで、帰省すると毎回立ち寄るようになったんですが、
当時ゼネラルマネージャーとしてサンサンワイナリーに居た戸川英夫さん(さまざまなワイナリーの顧問や工場長などを歴任、長野県産ワインの礎を築いた方)にお話を聞く機会も増えていきました。
「葡萄も自分の樹を守るために、果実を落とし、より良い実をつけるんだよ」
「白米やパンのように身近で飽きのこないワインを創りたいと思っている」
「最高の人生の在り方は水のように生きるということ」
などなど、ワインにおける学びはもちろん、人生観や視座の高さを学ぶことが多くあり、お話を聞いた後に飲んだ「サンサンエステート柿沢シャルドネネイキッド」の感動は一生忘れられない体験です。

きっと、祖母との会話がなければ、サンサンワイナリーに出会っていません。
きっと、そのワインを飲んでいなければ、足繁く通っていません。
きっと、戸川さんと会話していなければ今の私は存在しません。
ワインの1滴が人をこんなにも魅了し、
海外産のワインとは違い、日本食と同じように繊細で優しくしみわたるような味わいを持ち、
各ワイナリー、葡萄栽培農家さんが工夫と努力、手をかけて育てた葡萄から日本ワインは造られているのに
上手く、飲み手の人に伝わっていない。
そのストーリーを、そしてその感動を共有することで、
きっと今読んでくださっている方にとっても、
時には、気分が落ち込んでいて誰かに寄り添って欲しいとき。
また、ある時には、ゆっくりと自分を見つめる時間を過ごしたいとき。
大切な友人と楽しい時間を共有したいとき…。
そんな、”私(僕)の人生の1滴”になるのでは。
日本ワインにはその力があるのだと確信しています。
ワイナリーの抱えている課題
ワイナリー数が増える一方で経営のために醸造したワインを早めに出荷しなければならない
新規ワイナリーにとっては新しく販路を探さなければならない
ワイナリーは農家という顔を併せ持つことも多く、PRが得意ではない
ワイナリーや葡萄農家さんの高齢化・働き手が足りない
ワイナリーの醸造や貯蔵スペースが足りない
それゆえ、一番良い飲み頃で出荷できない・・・etc
そんな、ワイナリーのためにできることはないか。
日本ワインの素晴らしさを伝えられるきっかけをどのように増やしていけば良いか。
そんな風に悩んでいた時に、日本酒業界に骨を埋め、業界の発展のために尽力をしている
『日本酒にしよう』高岡麻彩さんに出会いました。

日本酒にしようとは
日本全国の酒蔵と共同開発で会員限定で日本酒をお届けするサブスクリプションサービス。
酒蔵の歴史や蔵人のお酒造りのこだわり。そして、お酒の原料米、水、風土、など地域を表現する日本の文化でもある日本酒を一人でも多くの人に伝えるべく、全国の酒蔵と共同開発で限定のしぼりたて日本酒を定期的にお届けする日本酒のサブスクリプションサービスを展開しています。
それを基軸とした、地域との連携による総合的な価値の創出だけではなく、文化の継承・発展・創造を目的とした『日本酒版DX』を掲げ、生産者、飲食関係者、自治体・企業と共に事業を推進するべく、蔵元と飲食店とを繋ぐ日本酒イベントの企画や、外部企業とのコラボレーションで、酒粕のアップルパイの商品化や、abcstyleと日本酒ペアリングコンテストを実施するなど幅広く活動しています。
代表高岡麻彩さんの日本酒への想いと私の日本ワインへの想いに重なる部分が多々あり、このプロジェクトのスタートに至りました。
「日本ワインにしよう」プロジェクト

同じ想いで共感している私たちは、日本文化と歴史を持つ地域に根ざしたワイナリーを応援すべく、
「日本ワインにしよう」プロジェクトを通じて 12 ヵ月で 12 ヶ所のワイナリーとオリジナルワインを共同開発し、会員様だけが得られる「1滴の感動体験」をご自宅へお届けいたします。
「このワインが造られる地域へ行ってみたい!」
「日本ワインのことをもっと知りたい!」
「知っているワイナリーだけれどこんなワインもあるのか!」
とワクワクしていただけるような、ワイナリー情報やペアリングにお勧めのお料理など
”日本ワインを飲んで、学んで、つい話したくなる”
そして、時には、気分が落ち込んでいて誰かに寄り添って欲しいとき。
また、ある時には、ゆっくりと自分を見つめる時間を過ごしたいとき。
大切な友人と楽しい時間を共有したいとき…。
そんな、”私(僕)の人生の1滴”になる感動体験をお届けします。
人生を変えてくれるような1滴に出逢える

日本ワインにしようではワイナリーと共同開発で会員様だけが楽しめる日本ワインをお届けします。
その地域だからこそ、その生産者だからこその味わい、その風土や気候を1本のワインにぎゅっと詰め込まれたおいしさや、そのワイナリーの魅力を味わっていただける特別なワインをお届けします。
ワインはワインスクールに行かなければ学べない、敷居が高いなぁ…。
ワインのコミュニティって入りにくそう。
と思っている方も多いと思います。実際に私もはじめ、ワインスクールやワインの世界への入り口は敷居が高く感じていました。
『日本ワインにしよう』プロジェクトではお届けするワインと共に、
その地域の人がよく行く地元のお店の情報、
つい人に話したくなるワインのうんちくなど、
ワイナリーさんと直接つくるワインだからこそ
この『日本ワインにしよう』でしか体験できないものを一緒にお届けしていく予定です。
ワインは難しいもので、日常の食事には合わせにくいと思っている方も多いお酒です。
しかし!
日本ワインは驚くほど日常の食に寄り添うので普段のお食事と気軽に合わせることが出来ます。
私はお家で日本ワインを飲むときに刺身こんにゃくやお刺身、焼うどん、おでんなどに合わせることもあります。
ワインとは喧嘩しそうな青魚、しめさばと合うワインもあるんですよ。
そんな楽しい発見を一緒にして行きましょう!